【天下一武道会裏話】3500人を集めるためにやったこと

本記事の内容を以下のイベントで話します。YouTube Liveでオンラインです。

【天下一武道会裏話】3000人集客のためにやったことなど話します - connpass

はじめに

去る2024年2月1日に『第1回 AWSコスト削減天下一武道会』という勉強会を開催しました。 このイベントはわたくし、西谷が個人で企画して運営したイベントですが最終的な申し込み数は3692人とかなりの規模になります。 これがどのくらいの数かと言うと昨年Connpassで募集されたイベントで1番のものが日本ディープラーニング協会主催のイベントでちょうどGPT4が発表されて大注目を浴びたタイミングで開催されたものであり、4900人以上とすごい数になっています。さすがにこれには及ばず、2番目に多かったQiitaカンファレンス春の2963人よりは多いとそんな感じです。

とはいえ、実情としては当初からこんな数を集客するつもりはなかったです。ですが集客のためにいくつか考えていた施策がはまりまくった結果でもあるのでその辺りがもしかしたら他の人の参考になるかもしれないと思いお伝えします。

ただし、もちろん全てのイベントでこれがハマるとは言えません。ですが、自分はこれまでに前職時代も含めて商業・コミュニティイベントで大きめなものをやってくる中で得た知見によるものでもあるので多少は再現性のあるものではないかと思います。

今回は当初は100人程度の集客を目指していたこと、個人でやるイベントということもあり有償での広告などは最初から検討していません。

複数日のイベントのほうが集客的にはメリットありますが今回は単発かつたった2.5時間のイベントです。 そうです、あくまでも企業や団体によるカンファレンスイベントではなく個人が主催する勉強会にすぎないことを忘れてはいけません。ですので身の丈にあった施策が必要になります。

また、今回は運営メンバーとしては配信チームを除いて誰も置いていません。 これは個人イベントかつオフラインでの人数が100名程度の集客と規模が大きくはないので、会場も大規模な場所を借りる必要がなく、そのためのスポンサーも不要だったからできたことかと思います。実績のないイベントでスポンサーパッケージを考えて、スポンサー集めをして諸々の調整をするのはかなり手間です。

まず、大事なこと

個人的にこの手のイベントの集客で1番 大事なこととして2つあると考えています。1つめが『企画力』です。これを言っては元も子もないという声も聞こえてきそうですが。

企画力というのはつまりどれだけ興味関心をひけて話題になれるものを企画できるかというところになります。

そして2つめが『認知』です。つまりいかに認知を得るかということです。いくら企画が良くてもそれが人の目に触れて認知を得ていなければ集客には繋がりません。なので多くの企業イベントでは広告を打つわけです。手っ取り早くお金で解決できるので。ですが、今回の場合には先述の通りそんなお金はないので広告という手段は使えません。というわけで必然的にいかにお金をかけずに認知を得ていくかということに知恵を絞る必要があります。

どちらもどれだけ考えるか、です。

イベント開催告知まで

では早速企画当初の話からしていきます。まず、このイベントを企画し始めたのは12月初めくらいなのですが、実際に開催告知をしたのが世間がクリスマスで賑わっている12/25です。

ここで最初にやったこととして、実はすでにやることを決めていて仕込みも概ね終わっているにも関わらずあえて匂わせの投稿をしています。

これはシンプルに企画の方向性に対する世間の反応を見たわけですが、割と好感触で早速リプやDMで反応ももらえたのでやはりいけると確信しました。

いけると確信したのと何人か登壇したいという意見もあったことなどをもとに内容を微調整した後、10日後に正式に開催告知をしました。

最初の投稿時点で既にある程度仕込んでいたのでスピーカーなども早めに決められていますし、温まっているうちに開催告知できています。

実はこういった「勢いでイベント開催する感」は反応が良い傾向があります。理由ははっきりとはわかりませんがこれまでもそういった実体験があります。これに関しては実際には自分自身が「思いつきドリブン」で物事を実行することも多いので本当に勢いだけでやってるケースも多々あるのですが。

なお、クリエイティブの制作をお願いした相手のスケジュールの問題もあったのですが、完成を待つことなくこの時点ではOGPなど「あえて」つけない戦略を取りました。これは先の勢い感を失わないようになるだけ早くというのと、クリエイティブもネタっぽくいくのは決めていたのでそれができたこと自体をネタに宣伝できるからです。

この時点ではコロナ禍を経てオフラインでの集客は厳しくなっている中で100名程度集めたいと考えていました。今回お借りしたタイミーさんの会場はキャパが70くらいという話でしたので歩留まりを6割くらいと考えると100名くらいは集めないと寂しいことになるからです。実際には会場に詰める形で100人入れるとして歩留まりを半分で計算して200人くらいは集めたいなと思っていましたし、そこまでなら勝算がありました。

また、オフラインイベントは初速が全てです。これはコロナ禍を経て変わったという話もたまに聞くものの個人的にはこの感触は変わっていません。なので今回も初速でドーンといった状態を作ってからあとはチョロチョロ増やす戦略を取ろうとしていました。というか広告でも出さない限りこの戦略しか取りようがないのではないかと思います。

さて、そのためには初速、つまり初日でいかに跳ねさせるかということです。これに関してはここ最近、イベントに限らず月曜10時のアナウンスは反応がいいという体感がありました。コロナ禍以前は8時だったのですがコロナ禍以降10時くらいになった気がします。というわけで今回もここを告知ターゲットにします。だから12/25 (月)だったのです。

また当初はあえてのオフライン開催のみにすることで熱量高めの参加者が集まる濃厚な会にしようと考えていた一方でハイブリッド開催の可能性も頭の片隅にはありました。ここに関しては実際に想定以上に人が集まったら考えればいいとひとまず棚上げしました。

開催告知初日

さて、初日の告知については以下のような時系列です。

  • 09:55 最初の告知
    これはconnpassでイベント公開した際の投稿をそのまま投稿しています

  • 10:00 5分後に先の投稿を引用する形で自分の言葉で再度告知
    このときは開催経緯と内容に軽く触れるようにしました。

  • 10:30 このときは強めのワードで中身を紹介するような形で再度告知

月曜10時に照準を合わせた上でいくつか内容を変えつつ集中的に投稿しました。ここで順調に増え出すかどうかでその後の流れが変わります。

今回はここからは順調に増えて告知2時間後の12時くらいの段階でほぼ満席となりました。そしてそのことをまた投稿します。タイミング的にここからは多くの人がランチタイムに入るためフィーバータイムと言えます。結果的にフィーバータイム終了の13時時点で200名。これはもう勝ち確定です。ハイブリッドが頭をよぎります。でもここでもあえてハイブリッドにはせず飢餓感を誘う形にしました。 中途半端なモメンタムでアナウンスすることで微妙な感じになることを避けたかったのです。

ここからはconnpassの仕組み的に一定の間は勝手に加速度的に伸びていくので放置しておきましたが勢いは止まらず18時の段階で400名を超えたのでそれをまた投稿しつつハイブリッド開催を匂わせます。本来的にはハイブリッド開催は好きではないです。考えることとやることが一気に増えるので。とはいえ申し込み数が4倍になっているので期待感を持たせてリテンションしておきます。

このあたりでさらに大きく跳ねさせることになったのがITmediaでの記事掲載です。これはその時点で既に話題となりつつあったことから取り上げたいとの打診がありました。ある程度ハイブリッドを視野入れ始めていたこともあり、その集客のためにもちろんOKします。記事タイトルとかは特に指定などしてませんが完全に意図がハマっています(後述)。

その結果、23時の段階で500人突破します。そしてこれも投稿します。 この時点でハイブリッド開催することに決めました。

2日目

さて、2日目です。満を持してハイブリッド開催の告知を行います。ただし具体的には何も決まってません。そしてこれも10時に合わせて投稿します。また、単にハイブリッドにするよーというアナウンスだけでは弱いので拡散されることを多少期待して強めのワードとともに行います。

また、2日目以降は数字ネタを考えて繰り返し投稿します。毎回内容は少し変えます。コメントだったりネタっぽくしたり。例えば実際には受験シーズンということもあって中学受験の倍率より高い、などと投稿してます。

そして、この日15時の時点でconnpassのイベントランキング1位になりました。当然ながらいいトピックなのでこれもスクショとともに投稿します。なお、この時点では750人でした。

次に、19時に満を持してOGP作ってもらったというのを投稿します(ただしこれは事情があってツイ消し。単なるミスw)。あわせてオフラインをキャンセルした数よりオンラインの増え方の方が多いという人数の増え方に関するネタも一緒に投稿。この時点で1000人を超えました。

3日目以降

ここまでである程度の集客を達成したのでここからは数字ネタとともに1日1回くらいを目処に投稿していきます。

ネタとしては例えば以下のようなものです。

  • LTの倍率
  • 画像に関して再告知
  • 過去の他イベントの集客数を意識したトピック

ちなみに年末年始はどうせ伸びないので放置するつもりでした。世間的には1/4くらいかから徐々に再開するものの、1/3にあと1人で2000人に到達するという投稿以外はしていません。再度申し込みが本格化するのは多くの人が稼働を始めた1/9からと見込んでいました。

そして実際にそこから2週間近くは多い時で100人/日くらいのペースで増えていきました。もちろん折に触れ内容を変えては投稿を繰り返します。

最終的にイベント当日は350人くらい増えて結果として3692人の申し込みとなりました。

そんな感じで開催された当日のイベントの様子がこちらです。配信に関する話もそれはそれでいろいろあるけどそれはまた別の機会に。

www.youtube.com

企画に関して

大事なことの一つに『企画力』と書きました。企画とは何も内容に関してだけではありません。人の耳目を集めるようなワードなど全方位的に考える必要があります。

今回のイベントに関しては久しぶりにやるという個人的事情もあり以下を意識していました。

  • イムリーなテーマ(コスト削減)
  • キャッチーなタイトル(みんな大好き天下一武道会
  • 巨人の肩に乗る(AWSをタイトルに含める)
  • 強めのワード(煽る内容を丁寧に)
  • 印象に残るパンチライン(節約は技術!削減は芸術!)
  • 人が食いつきそうなネタ(DBの戦闘力をイメージしたコスト削減率)

僕とイベント企画したことがある方はこの辺り拘りがちなことをご存知かと思います。

なお、タイトルに『AWS』をつけることに関してはAWSなイベントになってしまうことの懸念もありましたが以下の理由でつけました。

  • クラウド』だとぼけるし、GoogleやAzureを対象に含めたところで集客観点では弱い
  • メインの登壇内容がともにAWSがメイン
  • 世の中的にはAWSの事例が圧倒的に多く、熟しているからこそコスト削減の話に興味あるはずという仮説

また、『天下一武道会』というワードを持ってきたのは有名かつネタとして好きな人も多いドラゴンボール、そしてイベントテーマ的に単なる事例集とするより面白そうな雰囲気を与えるためです。『第1回』とつけてるのは天下一武道会というフォーマットを意識しただけで実はシリーズ化することはそれほど考えていませんでした。この『第1回』までを含めてイベントタイトルです。つまり『さかなクン』さんがクンまで含めて名前なのと同じです。

そして天下一武道会ってのもあって戦闘力のようなイメージでコスト削減率というパラメータを設定します。これも話題にされることを狙ってです。

つまり、内容がちゃんとしているのは大前提の上で人にシェアされやすい、話題にされやすい箱を作ることが企画としては大事だと考えています。

認知に関して

上の時系列の話でお気づきの方も多いと思いますが認知向上施策としては今回はSNSだけです。広告は出してません。

企画という箱ができた後の集客は認知が全てですので繰り返し告知して、人目に触れさせることが大事です。

ただし代わり映えのない単なる告知はうざいので毎回ネタを変えます。それもいくつかは事前に用意しておきます。今回で言えば、OGP、LT決定、サブドメイン、ハイブリッド開催決定は事前にある程度用意していたものです。事前に用意するのはストーリーを作れるからです。なお、LT枠を3枠から増やしたのですがそれも実は折込済みでした。途中で増やしたらいい投稿ネタになるから、と。

また、今回に限っては申し込み人数に関する投稿はインパクトがあったのでそれも毎回投稿するように途中からしました。普通にイベントページ見たら載ってる数字なんですが同じ数字が見れるようになっていても見ないと、言われないと人は気づきません。なので投稿しています。

サブドメイン(no1.connpass.com)についてもこれも投稿ネタとして使うために最初から狙って取っています。

あとはSNS、特にXの特性を活かして他の人が言及してくれたものはなるだけリポストしています。つまり、全力で人に頼りました

自分のXでのフォロワー数が人より少し多めなことが有利に働いた可能性はもちろんあります。というか、幸いなことにそういう状況なのでXを最大限に活用する、つまりXを軸にした集客施策を取ることにしたとも言えます。

ここに関しては今からフォロワーを増やすのは現実的ではないので巨人の肩に乗るのがいいと思います。つまり誰かフォロワー多い人にリポストなり言及してもらえるように頑張るのです。巨人の肩に乗るの大事です。

このように今回はSNSでの投稿を通じた告知メインで行くと決めたので個人ブログなどで『開催します』といったブログは用意しませんでした。

ちなみにConnpass上でのグラフがこちらです。

赤い棒グラフが申込者の数でして、初速がすべてというのがわかると思います。何気に公開から3日で最終的な結果の55%を集めています。また、参照元としてはX経由が圧倒的に多く、全体の32%となっています。次にダイレクトの27%です。この結果からも施策がうまく行ったことがわかります。

最後に

今回の内容はあくまでも今回のイベントのために行った施策です。自分がこれまでやったイベントで効果的だと思った施策でも今回のイベントには合わないと思ってやっていないことも当然多数あります。それはイベントのテーマ、傘の大きさや予算状況などによって変わってくるからです。

また、自分が開催するイベントが常に大規模に集客するイベントばかりではありません。先日行ったキャンプ×エンジニアのイベントなどのように参加者間との交流なども目的の場合は人数絞った方がいいです。あとはテーマです。人が集まるテーマかどうかというのを考えるのは大事です。逆に企業主催のイベントで集客数のターゲットが決まっている場合はそれを意識した企画を練る必要があるのです。

自分はマーケターでもないので本職の人からするといろいろツッコミどころが多いかもしれません。そもそもイベントも定期的に開催したりとかはしていませんし、開催するものも基本的にはエンジニア軸だけです。とはいえ前職時代にも大小多くのイベントを企画してきてるので困ってる人は@Keisuke69までDMくれれば相談に乗れるかもしれません。

第1回AWSコスト削減天下一武道会を終えて

昨日、2024年2月1日に自身が企画・運営をした『第一回AWSコスト削減天下一武道会』というイベントを終えました。申し込み人数としては最終的には3692人の人がConnpass上で申し込んでくれました。

この数は個人が企画して開催するIT関連の勉強会としては類を見ない規模だったのではないかと自負しております。

もちろんテーマとか色んな条件が重なってのこの数字ではありますが、集客のために意図的にやったことなどもありました。それらが予想以上の効果を出したわけですがその辺の話に興味のある方も多そうだったのでこちらについては別途イベントを開催して話すことにしました。

no1.connpass.com

こちらは2月5日の12時からオンラインのみで開催します。

イベントの振り返りですがまずは素晴らしい発表をしていただいた登壇者の方々にお礼を言いたいです。ありがとうございます。

発表内容もさることながら、当日は時間の関係でかなりタイトなスケジュールを組んでいました。特に後半のLT9本に関しては転換時間を個別には設けない方針にしたので内心ドキドキしていました。

そのため、全員事前に集合してもらって接続チェックをお願いし、前の人の発表が始まったらステージ脇で待機などをお願いしたのですが全員快く対応いただけました。

その結果、この数では異例のたった3分押しで終わることができました。奇跡。

さて、今回は現地での運営もさることながらそれ以上にオンライン配信が肝になりました。こちらについてはハイブリッド開催を決めた際に『最強の配信チームを組成します』といってボランティアを募ったところ集まってくれた13人が本当にすごかったです。

自分自身はオンライン配信については自宅からのYouTube Liveでの配信くらいしか経験がないのでこういった形での配信に関しては全くわかりません。そこでもう最初からイベント主催としての最低限の要件だけお伝えしてまるっとお任せしようと考えていました。この要件についても細かくこだわりだすとキリがないのでなるべく最低限、シンプルな要件にしようと考えていました。

それらに対して現業の合間を縫って少ない準備時間で見事に実現してくれた配信チームには本当に感謝です。 まさにコミュニティ界隈における配信のオールスター感あります。アベンジャーズです。

何がすごいって当日は受付開始の1時間前から設営を開始したのですが、機材設置からケーブリング、映像や音声などの各種調整などたった1時間であそこまで持って行けたことが奇跡に近いです。

なお、同時接続でピーク時1792人と1800人と近い人たちが同時に見てくれていたようです。これは結構すごそう。

今回の配信に際しては規模が大きいこともあり人と機材両面でのバックアップ体制を取ることにしていました。

また、映像、音声、撮影と担当をわけた上で主担当が同時ダウンした場合にも耐えられるようにすべく体制を組んでいました。

結果的にSPOFは登壇者だけってことになっていたのですがまさかconnpassが落ちるとは。 実は人数多いとConnpassに接続しにくくなるケースがあったってのは聞いていたので、配信URLを事前に2回ほどConnpass上のメッセージでも通知していたのですがやはりそれでは伝わりきらなかったようです。

とはいえ遅くなるどころか完全にダメになってしまうことは想定外でした。しかも結構長かった。

ということで限定公開でしたがX上に流すことにしました。

ここに関しては結構難しいなと思います。自分でイベントサイトを作るって考え方ももちろんあるけど一発もののイベントでそこまでコストかけるのもなーというのとConnpassの仕組みに乗っかったからこその数字でもあると思うので。

さて、最後にクロージングでも言いましたが2回目をやるかは未定です。

というのもAWS単体でできるコスト削減の具体的な方策は出し切った感があり、それは逆にみんな最低限このあたりを気にすればいいよっていう知見でもあります。

これ以上となるとそれはどちらかというとAWS外も含めた内容になってくるので個別具体例が多くなるのかなと。それはそれで知見として共有してもらうことには意味があるとは思うますが。

例えば今度はメインテーマをGoogleとかAzureにして開催することもできなくはないでしょうけど集客面だけで見れば圧倒的に厳しいものになると思うし、配信周りの問題もあるので少なくとも同じフォーマットで開催することはないかなとぼんやり思っています。

じゃ、別のフォーマットでってなるともともと考えていたアイデアとしてHip HopのMCバトルみたいに10分LTでどっちのほうが面白かったかを会場の拍手とか歓声の大きさで決めるってのもあったけどこれだとトーナメントは難しい。

なぜなら勝ち抜き戦のため複数のネタを用意する必要があるからです。トーナメントじゃなくてM1みたいなやり方もあると思うけどその場合でも2本用意する必要があってそれは登壇者にも負担をかけてしまうしなんか違うな、と。

あとはデルタ社の発表を聞いていて思いついたのが公開モブコスト分析(モブコスト分析が何かはぜひデルタ社の丹さんの発表を見てください)。これは盛り上がる気もするけど自社の環境を公然と公開できる企業はなかなかいないと思うので実現は難しそう。

というわけで、何かしらの企画アイデアが思いついたらやるかもしれないですがやはり今回のようなイベントにするのは難しいと思っています。

アーカイブについては当初はあまり公開するつもりありませんでした。これは単に面倒だったからなんですが、要望もとても多くある意味社会的意義みたいなのも多少はあるかなと思ってこちらも手間をかけず撮って出しで公開しています。

まじで知見の塊なので見てみてほしい。

第1回 AWSコスト削減天下一武道会 - YouTube

※僕(花柄シャツ)と配信チームのみんな。あと受付をお願いした新藤さん。

配信チームの人たち。 (敬称略)

松井隆幸(@tkykmts) from Team EMTEC : 映像班リード
Shinonome (@H_Shinonome): 音声班リード
Mary (@mary_tuba)
まってん (@MATTENN): 撮影班リード
草間一人(jacopen) (@jacopen)
渡邊武志 (@buzz_tkc) from Team EMTEC
工藤淳 (@jkudo)
前原良美 (@yoshimi0227_)
榊原和哉 (@Kazuya80735)
かめねこ (@kameneko1004) from Team EMTEC
塚本 正隆 (@tsukaman) from Team EMTEC
國見 樂 (@Gaku Kunimi) from Team EMTEC
田中 絢子 (@tananyan29) from Team EMTEC
斎藤 和史 (@capsmalt) from Team EMTEC

そして最後に会場を快く提供してくれたタイミーさんありがとうございます。キャパ70と聞いていたのに最大130入れるとか言ってごめんなさい。ただ、実際には収まるだろうとは思ってました。

こういう企業がこういうイベントに会場提供してくれるのは本当にありがたいことです。素晴らしい活動だと思います。

それではみなさんこれからもどうぞよろしく。

今さらながら2023年の振り返りと2024年の展望。CTOとは。

はじめに

すでに2024年も10日目が過ぎて、もちろん仕事始めもしているのですが昨年中に間に合わなかった振り返りとかをしていこうかなと思います。

前提

自分は株式会社Singular Perturbations(以下SP)というスタートアップで取締役CTOをしている。この会社は『犯罪予測』というテクノロジーを研究開発し、それをもとにしたソリューションをプロダクトとして提供している。

また、これとは別に妻と一緒に会社をやっている。とはいえ自分はこの会社のオーナーではあるが代表取締役社長は妻となっている。自分は役員ですらない。

2023年を一言で言うと

『停滞』の一言につきる。といってもこれはあくまでもエンジニアとしての停滞という意味。

どういうことかというと2023年はプロダクトの開発ということ自体をあまりしなかったのもあるし、仕事としてソフトウェアエンジニアリングの観点で新しいこともあまりできなかったなというのが率直な感想。つまり2023年はエンジニアとしての活動は少なめだったのだ。

なぜかというと、2022年末にSPでは会社としての事業の進め方について見直しをしており、大きく南米事業と国内事業にわけることになった。それぞれの詳細は割愛するが、自分はそのうちの国内事業の方をメインで面倒見ることになったのである。

ちなみにこの国内事業は具体的には日本の自治体を顧客とした事業。そしてこの事業はすでに存在していたプロダクトに対して自治体向けの機能追加および改修を施し売っていくというもの。

というわけでプロダクトの開発としては2023年の1月から3月に機能追加および改修をしたのを最後にしばらくはちょっとした不具合修正などだけとなりました。しかもここは業務委託のエンジニアにお願いをしていたので自分はコードのレビューくらいです。

何をしていたか

ではほとんどの期間、何をして過ごしていたのか。一言で言うのは難しいのだが、あえて言うならば国内事業の事業開発と営業活動になる。

先ほど国内事業の方を担当していたと書いたがまさにこの事業をどうするか、どう売っていくかというところを常に考えてオペレーションを回していた一年になる。具体的には営業プロセスとしてリードをどう獲得していくか、リード作りの方策を検討するところから始まってそのリードに対してどういった形でどういう営業的アプローチを行ってクロージングに持っていくかというところを設計していた。また、これら営業プロセスの可視化や案件管理をどうするかなども考えて整備するなど。あとは地味なところでマスメールの文面作ったり、営業資料の作成なども行っていた感じ。

実際の営業行為はインサイドセールスやフィールドセールスのメンバーが行うのだけれど、インサイドセールスによる電話営業以降の後に行われるZoomや訪問での顧客ミーティングにはフィールドセールスに同行する形でほぼすべてに参加していた。そういえば合同セミナーみたいなのも3回/日×3日/週っていうセットで何回かやったりもしたな。そこでのスピーカーももちろん担当。

まあ、そんな感じで営業メンバーの管理もしつつオペレーションをしていくってのがメインの1年だったかな。なのでエンジニアとしての活動はあまりなかったので「停滞」と表現した感じ。

一方でプライベートな会社の方はこれまで妻中心にちょろちょろとやってきたんだけど、事業内容だったり取り組み方を見直してYoYで200%とそこそこ好調だった。でももとが低空飛行だったのでお察し。とはいえこっちも延びていくといいなとも考えている。

それ以外では2023年はブログの本数も少なかった。2021年、2022年と年間で50本程度書いていたのが2023年は13本に留まった。

また、イベントなどでのパブリックな登壇もAWSのDevDayと自分でやったイベント、あとはCloudflare Meetupの3回くらい。

イベントの開催は久しぶりのオフラインイベントだった俺たちの本当にやりたかったDevDayや、後半にはFUJIYAMA Tech Showcase、新しい試みのCommunity Manager Meetupなんかを開催したりした。

2024年に向けて

実のところ、2024年もSPの仕事としては2023年と大きくは変わらない。ただし、南米事業も見ることになった。

南米事業についてはもともと社長が直接進めていたのだが、ここを見るようになる。といっても南米事業は現時点でうまく行ってないとかそういうわけではなくて、より加速させるために自分が見ることになった。

こちらについては2023年に進めてきた営業プロセスなどが既にあるのでこれらを振り返りつつ、より加速させるためにプロセスを改善していくこととそのオペレーションが中心だ。南米事業は当面は顧客として現地の警察組織が相手となるのだがお国柄もあり全然違うところもあったり、公的機関なので日本の自治体と似たようなところもある。そのあたりのキャッチアップを兼ねて2023年の11月くらいからはブラジル側のチーム1人1人に話しを聞いていくということをしていた。

その中で売り物としてのプロダクトについて整理を行っており現在はその開発を進めている。とはいえ、これもエンジニアとして手を動かしているかというとそうではなくてメンバーとの議論をしつつ、技術的な方向性を定めてドライブしていくという役割だ。つまりここに関してはP[jd]Mといった役割になっている。実際のところ自分が手を動かすよりも早かったりするのでこれでいい。ちなみに今取り組んでいるものはWASMを採用することでプロダクトの導入ハードルを抜本的に下げるというチャレンジで、これはそのうちどこかで話ができると思う。最近Xでよく投稿しているのはこの件だ。

一方で営業面では昨年の終わり頃にブラジル法人を設立していて、現地での営業はその法人に所属するメンバーが中心となる。顧客ミーティングに関してはポルトガル語スペイン語でちんぷんかんぷんなのであまり出ていない。12時間という時差の問題もあるし。なのでどちらかというとブラジル法人のメンバーとの目線合わせとゴール感の共有、メッセージングなどに注力している。

というわけで今年はこれを中心に1年を過ごす予定。

ちなみに他にもいくつか新規事業も同時に検討したり進めていたりするが、これも基本的にはP[jd]Mというような立ち位置になる。

他方、プライベートな会社のほうは2024年度もYoY200%を目指しましょうというのを妻にも伝えたところ。こっちはいろいろと新しい取り組みもしていきたいので個別に相談させてもらうことも出てくると思われる。

それ以外だと今年はこれまであまり出たことがなくて参加者としてしか参加したことがなかった色んな分野のイベントに出たいと思っているし、そういうイベントを開催したい。

手始めに3,4年ぶりに自分の趣味であるキャンプをテーマにしたエンジニアイベントを1月末に開催予定。

キャンプ好きエンジニア Meetup Vol.5 - connpass

そして2/1にはコスト削減に焦点をあてたイベントを開催予定。

第1回 AWSコスト削減 天下一武道会 - connpass

こちらのイベントはネタとしてタイムリーだったからかこれを書いている時点で申し込みが2400人に達しようとしているところでありすごいことになっている。企画者としては嬉しい。

あと個人的にはクラウド関連以外での露出を増やしたい。プラットフォーム系以外がいいんだけど、とはいえSREとかDevOpsみたいな文脈を望んでいるわけでもない。つまり模索中だ。なんか面白いこととかしたいなと思ってるので良ければお気軽に誘ってください。

CTOとは

さて、こんな感じで昨年と今年は特に仕事面ではどちらかというとビジネス的な側面が強い役割を担っていくことになる。

だが、僕の肩書は一応CTOである。CTO、つまり最高技術責任者なんだが自分自身が手を動かすという意味での技術的なタスクはあまりできていないのが実情だ。これに関して思うところはあるものの、CTOである前に取締役である。取締役ってことは会社のためにやれることはなんでもやるって人のことだと思っている。

そういう意味ではもともと今回の転職は1エンジニアやマネージャではなく経営に関与したかったというのが大きなモチベーションからだ。経営とはつまりビジネスでもあるのでそういう意味では今の状況は間違っていないし、ポジティブでもある。

他方で世の中のCTOたちと自分を見比べるとCTOとしてはどうなんだろうな。。。と思うことも多い。例えば、SPはスタートアップとはいえじっくり進めていくという戦略をとることにしたため世のスタートアップのようなガンガンエンジニアを採用して組織を急拡大させていくみたいなことは現時点ではしない予定だ。僕がジョインした当初はこういった動きもしていたのでエンジニア採用をやったり、エンジニア以外の採用もやったり、プロダクト開発のプロセス整備などそういった仕事も多かったけど今はそういったことはほとんどやっていないのでバリバリ技術面でリードしているCTOとか急成長するエンジニア組織課題をバシッと解決しているVPoEみたいな人たちには多少の引け目を感じるのも正直なところである。

ただ、2023年の活動を通して改めて思ったのは自分はコードを書きたいというよりはプロダクトを作って売りたいということである。なので今のような振る舞いは実はある意味理想的なのかもしれない。

また、こういった役割で活動を続けていく中で自分の意識も変わりつつある。

「CTO?やっぱ社長じゃなきゃダメでしょ」という気持ちが強くなっている。

最後に

というわけでSPの取締役CTOとして引き続き活動していくのをベースとして、新しいこともしてみたいなと思うのでなんか面白い話があればぜひお声がけください。相談にも乗りますよ!

2023年に買ってよかったもの11選 + α

毎年恒例のやつを今年も書きます。画像はBingが生成した謎画像です。カメラ買いすぎやろ。

はじめに

昨年に引き続き今年も大物を買っていません。購入先は例年通り圧倒的にAmazonが多いのですがいつも以上にAmazonに寄ってました。例年ならYahooショッピングも使うことがあるのですが今年はふるさと納税のみ。楽天はゼロでヨドバシについても抗原検査キットを買ったのと冷蔵庫のパーツが壊れたのでそれを買っただけでした。ちなみにいつもの通り店舗でものを買うこともほぼないです。

2023年12月29日時点で、アマゾンではKindleなどのデジタルコンテンツを含めた購入額の合計は1,009,911円でした。総買い物数は452件でした。去年が519件で1,019,587円だったの件数はだいぶ減ってはいますが使った金額はほぼ同じですね。ていうか1万円しか違うの怖くないですか。

ただ、今年は先のとおりYahooショッピングと楽天で全く買っていないので買い物総額としては去年より少なかったということになりますね。

良かったもの

思い出したりしたものがあれば都度追加していきます。並び順は思い出したもの順です。

Anker 733 Power Bank (GaNPrime PowerCore 65W) (10000mAh 30W出力モバイルバッテリー搭載 65W出力USB充電器)

今年の1番はこれ。充電器としてだけでなくモバイルバッテリーとしても使える上にUSB-Cが2口、Type-Aが1口と完璧。 しかもバッテリーとしては10000mAhと容量も充分。 もちろんPD対応で65W出力なのでMBPの充電も問題なし。 これ1つを持ち歩くだけで事足りるし、国内外の出張もこれだけでOK。完璧。

ネックは少しお値段が張ることだけど最近はAmazonの大型セールの対象にもなってたりするので買って損はないかと。

lapset 俯瞰撮影 スマホスタンド

これはYouTubeポケカ開封動画を撮るために購入したもの。

俯瞰撮影に対応した三脚とミラーレスとか、100円ショップで買った棚を代用してiPhoneで撮ってみたりと色々したけど最初からこれ買っておけば良かったってくらい良い。

小ぶりなのでセットアップも楽。iPhoneで俯瞰撮影するならおすすめ

ファンケル (FANCL) 睡眠 & 疲労感ケア

これは最初人にお勧めされて試したもの。

試してみたら翌日の体の重さが全然違う。というわけでリピートしてるんだけど問題は飲むこと忘れて寝落ちしがちなことかな。

年齢重ねてきた諸君にはマジでおすすめ。翌朝の体の軽さを思い出させてくれる。

Apple Pencil(第2世代)

以前、iPadと第1世代のApple Pencilを使ってたことがあったんだけどイマイチ使い勝手が悪くて、ここ数年はノートとペンというアナログな手段に戻ってた。

使い勝手の悪さは主にApple Pencilの充電周りだった。

去年、iPad miniを新たに買って使えば使うほどこれがサイズ感含めて完璧だという思いが強くなっていたのでApple Pencilにも再挑戦してみようと思って購入。

購入した結果どうだったかというと最高だった。特にサイドにマグネットでくっついて充電されるというのが最高に良い体験。

以前の物はいざ使おうと思うと充電切れというパターンが多くてげんなりしてたので。

iPad mini 6 + Apple Pencil (第2世代)の組み合わせは最高の組み合わせ。

Bose Companion 2 Series III multimedia speaker

これはこの間のプライムデーで購入。

それまでBOSEBluetooth SpeakerであるSoundLink Revolve 2を使っててこれはこれで満足してたんだけどPCとiPhoneの間でのBluetoothの切り替え回りとかが煩わしくなってきてて専用に用意しようと思ってたところこれが安くなってたので購入。

値段感からはびっくりするほどの良い音だった。やはりちゃんと2個のスピーカーから音を鳴らすタイプは音の広がりが違うなとしみじみ。

というわけでこれはコスパ最強クラスで気に入った一品。

switchドック

これはNintendo Switchのドック。

純正のドックは普段Switchを映すテレビに接続されていて、YouTubeの撮影はPCでやるのでいつも繋ぎかえが発生しててかなりだるかった。

というわけでPC用にデスクに据え置く感じでもう一個ドックを買えばいいと思い立ち購入。そもそも純正以外に結構出てるの知らなかったんだけどこれは純正と比べてかなり小型。

USB-Cケーブル一本で繋がるのですごく楽になった。

この辺りのYouTube撮影周りの環境についてはここにも書いてあるでよければ参考に。

https://www.keisuke69.net/entry/2023/03/03/181759

【2023年版】我が家のゲーム実況動画作り方 - Sweet Escape

純正のやつは結構大きいし旅先のテレビに繋いで遊びたいなんて用途でもおすすめ。

ゴリラシート-EXECUTIVE-

これはかなり薄手のレジャーシート。

薄手なのでサイズの割に折り畳んでもコンパクト。小さい子どもがいると公園だなんだに出かけることが多いので購入。

いつも車に入れてあるんだけど嵩張らないし良い。

Hagibis 「国内正规品」 多機能airpods掃除道具

これはFacebookか何かの広告で見て購入したもの。

AirPodsの掃除するための道具が色々ついててゴミが溜まったAirPods Proのお手入れに最適。

最近はAirPodsだけでなく色んなものの掃除に使ってる。

LEDライト目に優しい led ライト LED読書ライト マグネット付き

これはAmazonのセールのときに誰かがおすすめしていたのを見て購入。

手軽に人感センサーの照明を追加できるのがいい。

クローゼットの中とかに設置してて、開けると照らされる感じで地味にQOL上がった。

マグネットでつけられるのもいい。

モバイル液晶モニター プロメテウスモニター 14インチ

これは商談時にモニターがない会議室を案内されることが多くて購入したもの。

というのもPCの画面をそのまま見せるのってどうにも抵抗があるのと、プレゼン的なものだとノート見ないと喋れないマンなので辛い。

買うに当たって重視したのは薄いこと、軽いこと、そして外部電源が不要なことです。また、画面サイズは自分のもってる14インチのMacbook Proと同じくらいのサイズでなるだけ画面サイズが大きいものを探しました。

結果的に14インチのディスプレイにしたのですが、以外とこのサイズのディスプレイは選択肢が少なく価格とのバランスで悩みました。

で、これは要件を完璧に満たしていた良い製品。出先でのPCとの接続もUSB-Cのケーブル一本で済みます。少しだけ難点なのはスタンドみたいなものがないので下が滑りやすい素材だと立てて置くのが難しいときがあるってくらいでしょうか。

miyoshi co.,ltd MCO 折りたためるトラベルケトル 500ml

もともと海外行くときようにケトルは持っていたけど随分前に買ったものだった。最近は折りたたみができるタイプがあるというのを人がオススメしているのを見て知って購入。

確かに前よりはかさばらなくてよくなった。前は小型とはいえかさばるので荷物の量的に諦めるときがあったので。

イマイチだったもの

GoPro HERO11 Black

これはモノ自体がイマイチというよりは自分のスタイルとあわなかったという感じか。YouTubeの動画を外で撮るときように購入したものの使わなくなってしまった。

というのも以前にGoProを使っていたときはカメラを持っていなかったので良かったのだけど、今はカメラも持っているから旅行なんかだとカメラ持って、GoPro持ってみたいな感じでかなりかさばる。加えてiPhoneでも撮りたかったりするので。

そんなこんなで年初に買ったものの早々に持ち歩かなくなってしまっていて、夏に行った家族タイ旅行でも持っていったものの完全にお荷物になって早々にホテルに置きっぱなしにするようになってしまった。

あとはやはり動画の取り出しが少し面倒に感じるところもある。でも手ぶれ補正に関しては流石の一言。特に360度回転させても平気なのはすごい。

とはいえ、使わないことが決定的になったのはiPhone 15 Proを購入してその動画性能がとても高かったから。画質だけでなく、手ぶれ補正もかなり優秀で自分の使い方だと十分なレベル。逆に言うとGoProの手ブレ補正はすごいんだけど自分にはオーバースペックとも言える。

というわけで肝心のYouTubeの動画を外で撮るときはすべてiPhoneで撮るようになってGoPro HERO11は1年使わずに手放すことになった。

5050ワークショップ 5050WORKSHOP STAND PLATE FOR 2WAY STAND

これは5050の2WAY STAND用のオプションパーツでスタンドのジョイント部分にプレートを挟むことで小物を置いたりができるようになるというもの。 もともと2WAY STANDを使っていたことと、テーブルをより広く使えるように調味料なんかをここにオフロードできたらいいなと思って購入。実際に当初の目的は果たせていていいんだが、取り付けが面倒すぎた。

特に柵がついてるほうの棒とネジをちまちまセットするのが煩わしくなって一回で使わなくなってしまった。

去年までのはどうなった?

去年買ってよかったものにあげたものは2品をのぞいて今年も現役で一軍です。使わなくなったのはSonyのLinkBudsとVロートプレミアム アイ内服錠。前者は外で使うには音が小さくて道路沿いの道だと辛いことから使わなくなってしまいました。音楽聴くには音悪いですしね。後者については去年良かったものとしてあげたQuntisのバーライトを使うようになってそれまで苦しめられていた目の疲れを感じることがなくなったからです。

一昨年に買ったものからは以下の4品が脱落しました。

Boba Wrap ボバラップ 抱っこ紐【日本正規代理店品】 (ブラック)

Anker PowerCore Fusion 10000 (9700mAh 20W PD モバイルバッテリー搭載USB充電器) 【コンセント一体型/折りたたみ式プラグ/USB Power Delivery対応/PSE技術基準適合 】 iPhone 14 iPad Air (第5世代) Android その他 各種機器対応 (ブラック)

イワタニ ガス スモークレス焼肉グリル やきまる CB-SLG-1

骨伝導 ワイヤレス イヤホン Aftershokz アフターショックス AEROPEX Lunar Grey【AFT-EP-000012】国内正規品2年保証 マイク付き Bluetooth ブルートゥース

Boba wrapは単に子どもが成長して不要になったからですね。Ankerのやつは上で紹介したPowerbank 733に置き換わった感じ。やきまるくんはそもそも家で焼肉をする必要がなくなったからです。これはコロナ禍ってことが反映された買い物だったのですが今は普通に焼肉屋に食べに行くし、キャンプも行きます。最後のは去年LinkBudsに置き換わったけど最終的にそれも使わなくなってしまった感じですね。

まとめ

とまあこんな感じで今年もいいものと出会えました。でもQOL爆上げ!みたいなものには出会えなかったかな。

無事に『俺たちの本当にやりたかったDevDay』を開催した

はじめに

6月21日(水)に『俺たちの本当にやりたかったDevDay(俺たちのDevDay)』を無事に開催できたので記録がてら簡単に振り返っていきます。読み物なので長いです。

このイベントが行われることになった経緯とかはこちら。

俺んとこ 来ないか?『俺たちの本当にやりたかったDevDay』を開催することにした - Sweet Escape

当日まで

当日までのあれこれを時系列で。

まず、このイベントをやるって決めて会場も決まってない状態でConnpassでイベント作って公開したのが4月24日。ちなみにこの会場決まってない状態でイベント作ったことが後々面倒なことになるのだけどそれは後ほど。ありがたいことに翌日にはクラスメソッド株式会社さんに会場提供いただけることが決まった。

その後、本家のCFP結果が決まるまで特に進展はなく5月1日に本家のCFPの結果が発表されたので早速俺たちのDevDayで登壇依頼するセッションの選定に入る。ちなみに自分は2つ応募していて片方が通った。落ちた方は内容的にAWSは通せないだろうなとは思っていたので特に驚きはない。でも通ったほうはAWSのことを全く話さない内容だったのでむしろこっちが採択されたことが驚きだった。

そんなこんなで企画メンバー3人でミーティング。それぞれが採択されなかったCFPの中身を全部見て見たいものを5本ずつくらい選んで絞り込んでいくというプロセスにした。

そもそもこのCFPはAWSが開催するイベントのCFPだったので自然とAWSネタが多かったけど、発端が「自分が見たいものを集める」だったためか選んだものはバラエティに富んだものになったと思う。最終的に選んだものたちはイベントページに記載されているので興味ある方は見てほしい。タイトルだけでもおもしろそう。

というわけで選んだものの勝手に選んだわけで登壇者に個別に連絡を取って登壇依頼をしていく必要がある。だが面識のない人やTwitterでも繋がってない人もいるのでDMやメンションで凸していった。Twitterのアカウントがわかる人はまだそれができるのでいいものの、わからない人は同じ会社にいる知人経由だったりで依頼をしていった感じ。もちろん、都合によって断られたものもある。

そんなこんなで5月8日には全登壇者からOKをもらえ、同時にLTをやろうということになってのでその募集を開始。だがこのLT募集に関しては失敗に終わった。どういうことかというと全く集まらなかったのだ。時間帯が遅いということもあったのだと思われる。そのため、LTの募集は後日中止することとした。

そして、全セッションが出揃ったタイミングで会場提供のクラメソさんに独自のCFPをやりたいので第2会場を用意できないか?と無茶な相談をダメ元でしてみたところ、御調整いただけてOKに。ということで5月11日に俺たちのDevDay独自のセッション公募をアナウンス。期限は5月末までとした。

だが、これがまた集まらないw こういうものは期限ギリギリになるまで集まらないものだとは分かっていながらもなかなか集まらないのでいろんな人にお声がけをして応募してみてくれないかとお願いしまくった。決定方法が一般の人による投票のみということで当選するかわからないにも関わらず応募していただけた方々には感謝しかないです。

さて、この頃当初未定としていたオンライン中継について並行して考えていた。当初はオンライン中継の希望者が500名を超えたらやることを考えるとしていたものの実際には100名くらいしか集まっておらず。そこでTwitterでアンケートを取ってみた。

正直少し意外な結果となった。僕としては地方在住で参加したくても来れない人向けにオンライン中継を、と思っていたのだが蓋をあけると地方在住者からの希望はそれほど多くなくてリアタイじゃなくていいからアーカイブみたいって人が多かった。『アーカイブなんて見るやつおるんや』と思ったのは内緒。

そして、この結果を受けてオンライン中継をやる場合の想定ターゲットからのニーズが少ないことがわかったのでオンライン中継はやらないことに決定。ハイブリッドはね、絶対大変なんですよ。したがってこの時点で現地参加のみというコロナ禍前のようなスタイルでの開催になることが決まった。

また、平日の夜開催ということから会場でフードとドリンク(アルコール含む)を提供したいと思っていたのでその費用を賄うべくスポンサー探しを始める。最初興味を持ってもらえたとしてもスポンサーパッケージがふわっとしてたり、個人が主催するイベントだったりすることからか話がまとまらなかった会社さんも多かった。

そんな中で最終的に4社がスポンサードしてくれることになって本当に感謝している。スポンサーの数がフードの質に比例するので本当に良かった。協賛いただいた4社については後述する。

さて、そんなこんなでスポンサーが決まってきたのでそろそろフードとドリンクの検討を始める。ドリンクについてはカクヤスで頼めばいいとは思っていたものの実際のところどのくらい用意すればいいのか全く読めない。直前までどのくらい頼むかあーだこーだずっと言っていた気がする。途中シャンパンタワーやりたいとか思いつきで色々いって会場提供いただくクラメソの北川さんを困らせたりしたものの最終的にはそもそも予算的に足りず、会場的にも難しいということで普通のドリンクだけに。

フードについては技術的な勉強会でよく出るピザは僕が嫌いなのでピザを大量に頼むってことだけはしないと決めていた。寿司も同様だ。なので当初はケータリングを手配しようとしていた。当然ながらそんなことやったこともない。費用の相場感もわからない。というわけでTwitterで聞いたりしつつこちらも直前まであーだこーだと検討していた。

この選定プロセスで知ったことはケータリングは配膳のスタッフが必要になること、温かい料理の提供が可能になるということだ。そして各社のプランに載っている料理の料金にはセットアップと人周りの費用が乗っていない。つまり人数規模や時間によって変動する別料金となっているのだ。必然、その金額感は高額になる。無理だ。

デリバリー形式のオードブルであれば費用は押さえられる。ただし、温かい食べ物は提供できないしビュッフェ台などのセットアップもなく基本的には自分たちで配膳する。そもそもケータリングとオードブルのデリバリの違いも知らなかった。

こちらも直前までどこに何名分で頼むかを検討し続けていた。この時点でも総申込みは280名近くなっていたのだが、平日の夜しかも現地のみということで実際の来場者はだいぶ少なると見込んでいた。きっと歩留まりとしては半分行くかな?くらいに予想。とはいえその人数分のフードを頼んでも余ることが想定される。というのも懇親会ならともかく勉強会に参加して話を聞きながら食べるというスタイルにする予定だったから。というわけでここはグッと絞って100名分にすることにした。結果的にベストな見積もりだったと思う。

ところが、Webの見積もりとか申し込みサイトの申し込み期限を鵜呑みにしていたら実際に問い合わせたらこの日はもう予約でいっぱいみたいなのがあって焦りだす。話あった結果、ここにしようと決めたところがダメだったときはどうしようかと思った。だが、先方の担当者の方と交渉してこちらとしてもサービス内容を多少妥協する代わりに受けてもらえることになってよかった。

ドリンクについては当初はアルコールを多く提供すると場が荒れてしまったりうるさくなって話を聴くことがなくなったりといった事態を招いてしまうことを懸念して少なめにしていた。こちらについては結果的に全然足らないという状況で途中2回追加する羽目に。難しいね。ちなみに2回目はなんとスポンサーのTVerさんが追加出資してくれた。マジでありがてぇ。

当日

人が集まるか心配だったけど時間になったらぼちぼち人が来てくれたので予定通り開始。こちらは始まってまもなくの会場の様子。

メイン会場はスクリーンとの接続性に若干トラブルはありつつも、MC @studio3104 の完璧なタイムキーピングのおかげで1分たりとも余裕のなかったタイムテーブルを無事にこなせた。

少し遅れて始まるサブ会場については当初人が流れない懸念があったがこちらも始まったらぼちぼち流れていったのでよかった。こちらはボランティアとして申し込んでくれた 山本さんが引き受けてくれて無事に最後まで大きなトラブルなく完走。

人も多すぎず少なすぎずほぼ狙い通りくらいな人数感で最後まで完走した。

なお、当日の様子は後日Toggetterでまとめを作ってくれることになっているのでそちらに譲ります。

感想とか

とにかく無事に終わってよかったという一言。

昔から思いつきドリブンで人を巻き込んで何かをやることが多いのだけど久しぶりに発動した感じ。結構いろんなところが見切り発車感否めずいろんな人に迷惑をかけてしまったのは否めないので申し訳ないです。

特に会場を提供いただいたクラスメソッド株式会社の人たちは会場提供に留まらず、当日のオペレーションも含めてかなりの人数で手伝っていただき大変感謝とともに自分の見積もりの甘さを反省しています。特に窓口になってくれた北川さんにはいつものノリであれこれ言ってしまって困惑させたと思います。すみません。

そしてスピーカー、来場者の皆さんもありがとうございました。

さて、今回はこういった形で久しぶりのオフラインイベントを自分で企画して主催した。コロナ禍中も勉強会みたいなことはやっていたものの、Meetup形式ではなく自分1人が一方的にYouTube Liveで配信するというスタイルだったので久しぶりのこの感覚を楽しめた。

一方で、途中から考えていて何人かの人には聞かれて答えたのだけど来年はやりません。

理由はいくつかあるけど、もう自分が主催としてオフラインのイベントを企画したり運営するのはいいかなと思いました。特にネガティブな理由もなく単にそう思っただけ。

スポンサーいただいた皆さま

みんなが知ってて一度はお世話になったこともあるであろうブログの会社。クラスメソッドさんには会場提供から当日の運営まで本当にお世話になりっぱなしでした。マジで感謝しかない。今度個人的にもお礼させてください。

言わずとしれたみんなしってるあのTVerさんです。容易に想像できる超ハイトラフィックをたった数人のエンジニアで回してるというすごい会社です。なんとイベント開催中にはどんどん消費されていく酒を見て追加でスポンサードしてくれました。圧倒的感謝。

Forkwellと言えばコロナ禍前にはコミュニティイベント支援をしていたり、コロナ禍に入ってからはXX Studyシリーズで大規模に集客する各種オンラインイベントを開催していて存在感を放っていた会社です。Forkwellってその昔コミュニティイベントの支援をしていたよなーって話をTwitter上でしたらご連絡いただけた次第です。ありがとうございます。

Fusicさんと言えば福岡の雄で最近上場も果たした企業です。Fusicさんは以前から主催と参加の両面で技術コミュニティに対して向き合ってきた企業でして、前職時代にもとてもお世話になっておりました。変わらずのご支援ありがとうございます。

MomentoというのはUSはシアトルに本拠地を置くスタートアップでサーバーレスキャッシュを提供している。サーバーレスにおけるキャッシュというのはこれまで最後のミッシング・ピースと言われて久しくついにそれを埋めるサービスが出てきたというわけだ。開発スピードもかなり速くCEOのKhawaja氏が日本市場を重視してくれているようでかなり早い段階で表明いただいていて非常に感謝しています。

俺んとこ 来ないか?『俺たちの本当にやりたかったDevDay』を開催することにした

というわけでやります。

connpass.com

まだ詳細は決まってないけど良かったら来てね。

今回はこのイベントにまつわる話です。ダラダラと書いたので長いです。

はじめに

2023年の6月21日から22日にAWSの開発者向けイベントであるAWS DevDayが開催される。このAWS DevDayではCall for Proposal(CFP)という形でセッションが公募されている。

細かいルールとかはこちらを見ていただくとして、採択されるかどうかには一般の人からのリアクションの数も参考にするという。

さて、転職してからはめっぽう外部で登壇するってことは減っている。 これは今の僕は有限である時間の割り当て先としてそういった活動ではなくプロダクト開発に直接的に関係することにあてたいからだ。

とはいいつつもたまにはそういうこともして世の中にアピールしておかないとなってことで僕もCFPを出した。以下の2件だ。

AWS Amplifyは微笑まない · Issue #163 · aws-events/aws-dev-day-tokyo-2023-cfp · GitHub

クロスプラットフォーム開発の真実: 理想と現実のギャップを暴く! · Issue #158 · aws-events/aws-dev-day-tokyo-2023-cfp · GitHub

と、ここまでが前提。

なぜやるのか

さて、CFPを出すには出したんだがいつもの悪い習性で締め切り当日に出すことになってしまった。

ここであることに気づく。

応募済みのものを見たら1番得票してるものは60以上で、他にも上位は軒並み30を超えている。 締め切り当日に出して今からこの得票に追いつくのは無理ではないかと。

採択の可否が得票だけでないのは知っているがそれでも。

そしてもう一つ。

出したCFPを見てもらえばわかるが、1つはAWS Amplifyを軽くディスることになる内容で、もう1つはAWSについて1ミリも語らない内容だ。

これは仮に得票数で巻き返せてたとしても採択されないのではないか?と。

さらに言えば得票数だけで決まるわけではないと言われている理由には、本家はベンダー主催イベントであるため採択にはいろんな思惑が反映されるというのがあるからだ。

例えば得票順に並べたとして特定のサービス群に偏るのは嫌うだろうし、上位がAWSのサービスに関係ないものばかりになるのも困るだろう。さらには競合ネタとか望ましくないものもある。

そういった思惑と忖度が発生するのは仕方ない。それ自体にはなんとも思わないがそういった事情で採択されなかったものにも面白いものはあるはず。

加えて愛すべき友人の出したCFPが個人的には面白そうなのに全く得票もしていないのでそもそも採択されなさそうなことだ。

そしてその友人たちとのDMでこんな話になる。

かくしてやることが決定した。

これがCFPの締め切り当日の17:30くらい。この後、名前をちょっと変えてツイートで開催を宣言。

これが17:40。この時点ではまだ日程がFixしていない。でも100件近くLikeをもらえたのでそのままConnpassでページ作って公開。

その間、ミーティングしたり某イベントに参加したりしていたので実際には20:30くらいの公開になったがこの時点では名前と日程しか決まってなくてまだ会場が決まってない。

日程は本家DevDayが6/22、23ってことだったので前日の6/21にした。が、実は本家でこの日に前夜祭するらしいってことをあとから教えてもらった。

被った。でも知らんがな。一応日程等の確認のために本家の公式ページ探したのにググっても見つからないし、DevDayのロゴとかの表記には6/22と23しか書いてないんだもん。

会場は応募人数にあわせて探そうかと思ってたがこの日に参加してたイベントの会場が日比谷のクラメソさんの新オフィス会場で勝者の景色に魅せられる。

で、その場にいたクラメソ社長の横田さんに聞いたら日程空いてるなら貸してくれるって言うじゃないか!

というわけでその日のうちにクラメソさんの広報氏に連絡。 翌日には貸してもらえることが決定!

というわけで内容はまだ未定にも関わらず200人キャパの会場を手に入れ、今に至る。 思いついてから1.5日程度!圧倒的スピード感。

スポンサー交渉もしているのでもしかしたら飲食も出せるかもです。

パーティしようぜ!

オンライン中継について

今回、オンラインについては現時点では予定していない。

というのも現地とオンラインのハイブリッドはロジ周りをしっかりやらないとグダグダになる。登壇の際のテンポも悪くなる。個人的にはそれが嫌だ。

さらに運営が今のところ僕含めて2人しかいない。というわけで現時点ではやらないことにしている。

ただし、オンライン中継のニーズがあることも理解している。なのでオンラインがあるなら参加したいという人が増えればボランティアを募集するなりしてハイブリッドにすることを前向きに検討したい。

オンラインなら参加したいのにって人はこちらから表明してください。

お前たちの本当にやりたかったDevDay(オンラインがあれば参加したい人たちむけ) - connpass

肝心の内容について

これは本家DevDayの採択結果が出たのちに発表予定。

本家のCFPで採択されなかったものから独断と偏見で選んで交渉します。

ベンダーイベントではないので忖度はないけど完全に個人の好みで選ぶので偏りは出る可能性ある。

僕とDevDay

さて、実は僕とAWS DevDsyには浅からぬ因縁?関係?がある。 僕はもともとAWS Japanでソリューションアーキテクトとして所属していた経歴がある。 そして、このイベントの前身の立ち上げから関与してきていたのだ。

ここからは完全に若者には嫌われる昔話と自分語りなので読み飛ばしてもらって構わない。

2015年 ~ 2017年

実はこの年に品川で開催されたAWS Summitと併催する形で始めたDevelopers Conference(DevCon)が日本のAWSによるソフトウェア開発者向けのカンファレンスイベントの起源といっていいと思う。

このDevConは僕とスタートアップの事業開発マネージャの畑さん、そして今はカナダでエンジニアをしている岩永さんと企画から運営までをやったのだ。このときのページはもうインターネットの藻屑となって消えてしまったけど、ゲストスピーカーとしてソフトウェアエンジニアリング界隈の海外の有名人を(本気で)ブッキングしようとしていたのをすごく記憶している。ポール・グレアムとかマーティン・ファウラーとか。

続く2016年は全然記憶にない。びっくりするぐらいに記憶から抜け落ちている。

そして2017年はメインの企画メンバーとしては携わることをやめた。その代わりと言ってはなんだが3日目だけをサーバーレスの日として丸一日くれという無茶なことを要求し、ワガママを叶えさせてもらった。

『Serverless Evolution Day』と銘打ちこの日だけイベントの立て看板やら何やらを専用のものに入れ替えてもらったのだ。で、この日だけは自分自身で2トラック分のセッションの企画とブッキング、登壇依頼と自分のセッションをした。 この年に本も出したのだけど実はこれもこの日をターゲットにしていたのだ。

2018年

そして2018年。詳細は当時の以下のブログに書いたので割愛するが、この年からAWS Summitとの共催ではなく単独イベントとして開催するというマーケティング側の方針に僕も賛成だったこともあり、当時のデベロッパーマーケの石渡さんと2人で改めて立ち上げることにした。

そして、目黒の新オフィスを1フロア使って一週間ぶち抜きでイベントするという暴挙に出た。

AWS DevDay Tokyo 2018というイベントを開催します! - Sweet Escape

AWS DevDay Tokyo 2018を開催しました & 資料まとめ - Sweet Escape

本田圭佑をブッキングしようとしたけどこのときはスケジュールが合わず断念となった。

あとはイベント開催期間に妻の体調が思わしくなく、当時5歳の娘を連れて会場にいったのも思い出だ。イベント運営控室で騒ぐ娘と遊んでくれたSA福井さんありがとう。

運営控え室で我が物顔でくつろぐ娘

2019年

この年も引き続き企画運営のコアメンバーをし、ソフト面全般をリードした。ちなみにこの年から今回のイベントを一緒に回す@studio3104も企画メンバーとして携わったはずで一部海外ゲストの招聘とかをリードしてた。

2018年の自社オフィスでの一週間開催が地獄だった反省を踏まえて、この年は外部の会場を借りて2日でやることにしたんだけどどうせなら面白い会場がいいってことで当時のデベロッパーマーケの服部さんと一緒に会場探しをし、最終的に神田明神を会場として借りることにした。

2020年

この年は運営サイドからは一切手を引いた気がする。全く記憶にない。

まだ、AWSには在籍していたが登壇したかの記憶もない。

2021年

この年はもう僕はAWS Japanを退職していたのでこの年からは外部の一参加者になる。

そしてこの年のCFPに応募して採択いただいてセッションスピーカーとして登壇をした。

この年はコロナ禍もありオンラインでの開催となりイベントとしての盛り上がりは正直微妙だった。

僕も自分のセッションをやっただけで他の人のセッションなどを見ることもなかった。

そのときの登壇資料がこちら。

speakerdeck.com

2022年

2022年も同様にCFPに応募して採択された。

このときは会場に出向いてライブでやるけど参加者はオンラインのみっていう形。

会場に出向くとはいえ、行ったところで現地では運営に関係するごく一部のAWSの人と配信関連の映像スタッフと会うだけだったので正直つまらなかった。

ただ、コロナ禍突入直後に採用した当時のチームメンバーと初めて対面できたのは良かった。

このときの発表資料がこれ。

speakerdeck.com

終わりに

というわけでノリと勢いだけで久々に自分でイベントをやることにしたんだけど、ありがたいことに中身がまだないにも関わらず期待感だけで50名以上の応募をいただいています。

これを読んだあなたももし良かったら参加してください。

connpass.com

というわけで、これからもどうぞよろしく!

【2023年版】我が家のゲーム実況動画作り方

はじめに

以前に娘(現在9歳、小学3年生)によるゲーム実況中心のYouTubeをやっているということでその撮影環境について書きました。

我が家のYouTube撮影環境を晒す - Sweet Escape

この記事を読んでもらうとわかるのですがこのときはリビングにあるSwitchとテレビで撮影するという構成だったため、撮影開始までに手間がかかります。その結果、撮影自体が億劫になりメインの動画は9月くらいを最後に撮影することなく更新もされないという状況に陥ってました。

で、撮るのはもっぱらiPhoneで撮ったショート動画だけということになっていたわけですが2023年に入ってあることがきっかけで環境を見直した結果、2022年に始めたとき以上にYouTubeに本気で取り組んでいます。

やっぱりね、撮りたいと思ったときに簡単に撮れるってのが大事ですね。

ゲーム実況動画の撮影

メイン動画はゲーム実況です。以前はポケモンカード開封動画もメインであげてましたが、開封動画は弱小YouTuberだと再生回数が全然回らない割に大変なので最近はもっぱらiPhoneで撮ってショートであげてます。ということでそちらは後ほど。また、以前はVTuber形式だったのですが今はそれもやめました。

ゲーム実況ということはプレイ中のゲームの画面をPCに取り込みつつ、音声等を録音していく必要があります。これをリビングのテレビでやろうとすると都度セットアップする必要があって面倒なんです。

きっかけはSwitchのドックに純正以外のものがあって、さらに小型かつお手頃価格というのをFacebookに出てきたAmazonの広告で知ったことです。これを新たに買って自室のデスクに設置すれば撮影時はSwitchを持ってくるだけでいいのでは?と。

というわけで以下のような構成になりました。

購入したSwitchのドックはこちら。電源一体型でめちゃめちゃコンパクトです。

付属する横向きのUSB-Cのケーブルも地味に便利。

これをもともとWeb会議でミラーレスカメラを使うように使っていたBlackmagic DesignのATEM Miniに接続。

ATEM MiniからはMacに接続されているUSB-Cドックに繋がっています。ディスプレイなどもすべてこのドック経由で接続しています。

使っているのはCalDigitのUSB-Cドックですが、このドックとMacとの接続はUSB-C一本なのでとても楽です。

ATEM Miniの難点はボタン類の照明が非常に明るいことですね。それ以外は特に小難しい使い方をしていません。今回からはカメラとの切り替えをするようになったのでようやくちゃんとスイッチャーとして使われるようになりました。

なお、娘は顔出ししていないので使うことはないのですがATEM Miniだけでピクチャ・イン・ピクチャや簡単なトランジションもできます。

あとはこのMac上のOBSでVideo Capture DeviceとしてBlackmagic Design経由の入力を取り込みます。Switchの音声に関してもこれで取り込めます。

声についてはこれまた普段から会議用にMacのドックに繋いでいるYeti Nanoで録音しています。

ちなみに昨年末にこのマイクを設置するアームを購入しまして、これもまたいい感じです。

とにかくSwitchのドック含むすべての周辺機器はこのMacのドックに常時接続されていて、Macとの間はUSB-C一本なので繋ぎ変えが発生しないのが最高です。

最後に実際のゲーム画面はMac経由で外部ディスプレイに出力されています。

OBS

これは今までと変わらないのですが、VTuberをやめたので前回のブログに書いたようなVTube Studioを使うための設定が不要になったのでシンプルになりました。

その代わりと言ってはなんですがマルチトラックで録画するようになりました。マルチトラックというのは文字通り複数の音声トラックを持つ動画を撮影するってことです。自分の場合はゲームから出る音とマイクを別トラックとして録音するようにしています。

といっても難しい話ではなくてOBSのオーディオプロパティで録音先のトラックを入力ごとに設定するだけです。こんな感じです。

ここではMic/Auxの1がYeti nanoのマイク、2がATEM Mini経由で出てくるSwitchの音になっています。

なんでこんなことをするかというと編集時に取り回しが楽だからですね。例えばゲームのBGMと実況の声を別々に音量調整するのもできますし、例えば公開してはまずい内容をうっかり話してしまったときに動画ごとカットすると不自然になるケースがあるのでそういうときに実況の声だけカットできたり、ですね。

ちなみにマルチトラックで撮影した動画は普通のプレイヤーで再生すると1つのトラックしか再生されなかったりします。なのでマルチトラック対応のプレイヤーなり動画編集ソフトが必要になってきます。

リアル動画の撮影

メインであげていたリアル動画はこれまでもポケカ開封動画くらいだったのですが、前述の通り現在はポケカ開封動画はメインであげるのはやめて動画はショートとTikTokでしか出していません。

これまでも日常系のショート動画はiPhoneで撮っていたのですが、ポケカ開封動画もショートで出すようにしてからはiPhoneで撮っています。こっちのほうが圧倒的に手軽なので。

開封動画のようなものだと手元を俯瞰で撮影する必要があるのでそれ用にスマホスタンドを購入しました。

こちらもお値段お手頃で俯瞰撮影を実現できるのでいいです。ただバランスが少しだけ難しいのでベストなポイントを見つける必要があります。

なお、今後の日常系についてはiPhoneに加えてGoPro HERO11を最近買ったのでこれを一部使っていこうと思っています。7以来のGoProなんですが手ブレ補正がさらに強力になっていて水平ロックをONにすると360度回転しても水平を保てるというものになっています。

動画の編集について

メイン動画の編集はAdobeのPremiere Proを使っています。最近はフルテロップを入れているのですがこれもPremiere Proの自動キャプション機能をベースに手で修正する形でやってます。

ショート動画については基本的にスマホ上でCapCutを使って編集しています。メイン動画の切り抜きを作る場合は書き出したメイン動画のmp4ファイルをCapCutに読み込ませた上で編集しています。CapCutはTikTokを運営するByteDance社が提供する動画編集アプリです。一応PC版もあります。

CapCutは控えめに言ってもめちゃめちゃ使いやすいです。Premiere Proよりもずっと使いやすいです。特にYouTubeのショート動画やTikTokの動画を作るのにPremiere Proは書き出し設定とかアスペクト比の変更とかできることが多い分、面倒に感じてるんですがCapCutだと非常に簡単です。

簡単なだけでなく機能的にも優秀です。特に自動キャプションについては個人的にはPremiere Proより精度が高いと感じています。その他、カットやエフェクト、文字入れなど一通りできるのですがそのどれもがとても直感的に操作できます。これが無料って本当にすごい。

あえて難点をあげるとすると素材のファイルが大きい(数GB)と読み込めないのと好みの音楽を乗せるのがちょっと手間といったくらいでしょうか。それ以外は本当に使いやすい。

CapCutによる作業は半ばルーティンになっています。ゲーム実況動画の切り抜きの場合は以下のような感じ。

  • 元動画読み込む
  • テーマを決めて60秒以下でカットする
  • 元動画は16:9なので比率を9:16に変更
  • ゲームごとに決めている背景画像を設定
  • 上部にテキストでタイトルつける
  • 下部にオーバーレイでゲームのロゴつける
  • エクスポート

一方で日常系のショート動画の場合は写真を使うことも多くて以下のような感じです。日常系の場合はそもそもiPhoneで撮ることが多いので最初から9:16の素材になっていることが多くて比率変更はしないことが多いです。

  • 写真も動画もまとめて素材を全部タイムラインに並べる
  • 60秒以内に収まるようにカットしたり素材の入れ替えしたり
  • テキストで文字入れ。フォント、スタイルはほぼ固定
  • エクスポート

日常系の場合はこのタイミングでは音をつけていないことが多いです。なぜならば使える音源がサービスで許可されているものにするためと、そもそもCapCutだと自分で好きな音源を使うのがちょっと面倒だからです。

あとはこのエクスポートした動画をYouTubeショートとして投稿するだけです。同時にTikTokにも投稿するときも多いです。日常系のショート動画の場合はこのタイミングで音をつけています。TikTokの場合も同様に投稿のタイミングでアプリ内で音をつけています。

そして、YouTubeで重要なのがサムネイルなんですがこれに関しては最近はAdobeIllustratorでちゃんと作るようになりました。以前はパワポで適当に作って画像としてエクスポートしたものを使ってましたw

YouTubeチャンネルの運用について

こんな感じで最初は半分お遊びで始めたYouTubeなんですが最近はちゃんと取り組んでいて、今年中に収益化したいと思っています。つまり登録者1000人かつ過去365日の動画再生時間4000時間か過去90日のショート動画1000万回再生を目指しています。

が、正直かなりのハードルの高さです。全然見てもらえませんw YouTubeの仕組み上弱小底辺YouTuberより強者を優遇するので本当に大変です。1000人どころか100人登録してもらうのすら茨の道です。

本来、チャンネル開設当初はブースト期間があるのですが、我々のチャンネルの場合、一年前の開設当初にここであまりしっかりやらなかったのでその恩恵を授かれていません。さらに名前はもちろん、顔も出していないのも影響していると思います。

あと、ゲーム実況のチャンネルなのにそもそもゲームがうまいわけではないという致命的な問題もありますw

最近はサムネイルの見直しはもちろん週1で定期的に投稿したり、動画自体にフルでテロップ入れたりしつつ、ショート動画をほぼ毎日投稿しています。このショートを毎日投稿するようになってからぼちぼちと登録者数が増えてきました。

よく3ヶ月くらい地道にやり続けたらようやく登録者が増えてくるって聞きます。そういう意味ではちゃんと今みたいに運用し始めたのが1月の半ばからなのでもう少し頑張り続ける必要がありそうです。

ブログ記事年間ランキング

2022年も最終日ということでこのブログで今年1年どんな記事が見られたのか振り返ってみることとします。

もともとブログは2つあって、このブログは技術系、もう一個はアウトドアや買い物関連、ポエミーなものはnoteで書いていたのですが面倒になってこのサイトに一本化したので今となってはごった煮となっています。

今年はこのブログを含めて53本の投稿をしました。2021年が50本なのでちょっとだけ増えましたね。VIVA右肩上がり!

というわけで2022年だけのランキング行ってみます。なお、集計期間は2022年1月1日から2022年12月31日の9時までです。

意外だったのはPVとはてぶの数は必ずしも比例しないということです。例えば同じ2022年に投稿したものでも5位の記事より7位の記事のほうが圧倒的にはてぶの数は多いんです。10倍以上の差があります。

1位〜3位

1位

【超重要な追記あり】Docker Desktop for Macを使ってる人はみんな今すぐvirtiofsを使うんだ! - Sweet Escape

2位

熱量を失ったサーバーレスという世界(個人の所感) - Sweet Escape

3位

古いMacBook(スペースグレイ)を高値で売りたければステッカーを貼るな - Sweet Escape

1位は最近周りでも利用者がどんどん増えているRemote Containersに関連するトピックです。Remote ContainersをDocker for Macとの組み合わせで使うとMac側のファイルシステムの問題でかなりパフォーマンスが悪かったんですがそれが大幅に改善したよって話です。なお、記事公開時にはまだExperimentalだったこの機能ですが先日正式にリリースされました。

2位は一昨日に公開したばかりの記事ですがこの位置につけました。自分が感じていたものは多くの方に賛同いただけたようです。

3位は古いMacbook Proを売ろうとしたら貼ってたステッカーの後が残っていて困ったという話です。結局、その旨を断った上でメルカリで買われていきましたので良かったです。この経験から今のやつにはステッカーを貼っていません。ちなみに自分の場合は貼るステッカーはサービスのロゴとかではなく完全にドレスアップ的なものですね。

4位〜6位

4位

成田空港での水際対策が凄かったけど体力的にはきつかったので記録しておく - Sweet Escape

5位

プライベート時間で技術に注力する気力がなくなりつつある件 - Sweet Escape

6位

AWS Amplifyを無理して使わなくてもいいケースについて挙げてみる - Sweet Escape

4位は今年の初めに海外出張いって帰国したときの話です。当時は感染者数もかなり多く行動制限も強かった頃でした。この頃からすると今はかなり状況が変わりましたね。

5位は定期的に盛り上がるエンジニアの勉強ネタに感化されて書いたものですね。

6位は2年前の記事でAmplifyに関するトピックです。Amplifyに関しては今でもやはりバックエンドの実装が中途半端に透けて見えるのが嫌なので基本的に使わないようにしています。AppSyncでGraphQLも使ってるのですがAmplifyは使ってないです。

6位〜10位

7位

令和時代のページネーションを考える - Sweet Escape

8位

なぜAWS LambdaとRDBMSの相性が悪いかを簡単に説明する - Sweet Escape

9位

AWS Lambdaの裏側をなるだけ詳しく解説してみる - Sweet Escape

10位

MacをMontereyにアップデートしたらFlaskが5000番ポートで起動できなくなった - Sweet Escape

この辺りに来ると古い記事もチラホラ出てきますね。

まず、7位はページネーションについて考えたときの記事です。本当はこのあと実装編を書こうと思っていたのですが書けていません。でも実装はとっくに終わっています。

8位はもう5年も前になるLambdaとRDBMSに関する記事です。この記事の冒頭にも追記しているのですがこの3年後にRDS Proxyが出て表面的にはこの問題は解消しています。でもその後、RDS Proxyを使う辛さも見えてきていてこのあたりやっぱり辛いなーというお気持ちです。

9位は2年前の記事で、これもLambdaに関してです。ちなみにその後により詳細な内容が公式に公開されていたりサービス基盤もアップデートされているので一部の情報はすでに古くなっています。

10位は去年の記事ですがMacOSをアップデートしたらFlaskのローカルサーバが起動しなくなってという小ネタですね。

まとめ

というわけで基本的には自分が直面した問題や課題に対する対応をそのままメモとして起こしているものが多いのですが、それでも意外と読んでもらえているようです。実際にセットアップ系なんかは自分でも過去の記事を自分のブログで検索して参考にしてたりします。

冒頭でも述べたように新しい記事の数は去年より増えていてるのですがそのほとんどがこの2、3年に書いたものなのでトータルの件数は159件くらいです。記事が増えたら自ずとPVが増えていくのかと思いきや平時の一日あたりのPVは全然変わらないですね。なんでだ。

熱量を失ったサーバーレスという世界(個人の所感)

はじめに

先日、エンジニア界隈では有名なポッドキャストであるfukabori.fmに出させていただきまして、そのときのトピックがサーバーレスでした。

ポッドキャストはこちらで聞けますのでぜひどうぞ。

fukabori.fm

そこでもいろいろお話ししたのですが改めて話せなかったことなども含めて書こうかなと。つまり、ポエムです。散らかった文章な上に少し長めなのでお時間のある方だけどうぞ。

なお、サーバーレスの黎明期の話とかそういう思い出話は以前に書いたこちらの投稿があります。

サーバーレスと僕のこれまでとこれから - Sweet Escape

今回は思い出話ではなく、サーバーレスに個人として魅力を感じ、仕事としてその良さを広めたり、実装のお手伝いをし続けてきた自分がそういった仕事から離れた2022年現在どういう風に向き合ってるかについてのポエムです。

前提

現在の自分は株式会社Singular Perturbationsという「いつ、どこで、未来の犯罪がおこるか」を予測するシステムとそれをもとにしたサービスを提供するシードステージのスタートアップでCTOをしています。

CTOなんて偉そうな肩書きはありますがシードステージなので世の中の多くの人がイメージするCTOな感じとはちょっと違うと思います。知らんけど。

とりあえず、そんな感じなのでエンジニアリソースもかなり限りがある状態です。

あと、基本的に知識としては大規模クラウドベンダー中心で、中でもAWSがメインです。その次がGoogle Cloud、MicrosoftのAzureについてはサーバーレス関連のサービスをいくつか名前と概要だけ知っているだけで詳細はもちろん触ったこともない状況です。

また、3大クラウドベンダー以外からもサーバーレスのサービスは多数提供されていますがそれらに関しては幅広く網羅的な知識があるわけではありません。

そして、私個人はあれこれと言ってはいるものの『Everything will be serverless』なことを信じています。

市場に対して勝手に思ってること

ぶっちゃけ2022年現在、サーバーレス自体は盛り上がっていません。これはハイプ・サイクルにおける幻滅期みたいなものともちょっと違うと思っています。

そういうと少し言い過ぎかもしれないですが少なくとも以前のような盛り上がりはないと思っています。それはもしかしたら普通に使われるようになったからというのもあるかもしれない。

でもそれとは別の理由があると思っていて、個人的にはサーバーレスというムーブメントの中心と言えるFaaSに関してはAWS Lambda一強の状態になっているからだと思っています。

もちろんGoogleのCloud Functionsなどもあるし、実際に自分も一部の処理で使ってます。でもシステムのメインとなるような部分にも使われているという事例はあまり見たことがない。とはいえ実際の数字があるわけではないので間違っていたらごめんなさい。

まず、『サーバーレス』と一言で言っても色んなパターンがあると思います。

いわゆるAWS Lambdaに代表されるようなFaaS(Function as a Service)と呼ばれるものやGoogle CloudのCloud Run、AWS Fargateのようなコンテナの実行基盤といったコンピューティング環境を中心にフルマネージドで提供してくれるもの、Firebase FirestoreやAmazon DynamoDBのようなデータベースなどの機能を独自の方式で提供してくれるもの、従来マネージドサービスとして提供されているものを拡張してインスタンス管理なども不要としたもの、Firebase Authenticationのようにアプリケーション機能とその基盤を提供してくれるもの、などがあるかと。

あとはあれですね、GoogleのAppEngine。このあたりはPaaS(Platform as a Service)とかBaaS(Backend as a Service)とかって言葉もあって正直よくわからん。

そんな『サーバーレス』というキーワード自体は以前から一部では使われていたようですが、今のような形で捉えられ広まったのはAWS Lambdaのあとに出たAmazon API Gatewayがリリースされたあたりからです。はい、なので具体的な技術ではなく概念といえます。

そしてサーバーレスの盛り上がりってのはほぼFaaSとそれに対抗するコンテナを中心とするコンピューティング基盤の盛り上がりと近しいと思っています。少なくともこれまでは。

さて、GoogleトレンドでFaaSについて見てみたところ過去1年ではこんな割合で推移しています。AWS Lambdaが飛び抜けてててその構図はほとんど変わらない状態。意外だったのはAzure FunctionsのほうがGoogleのCloud Functionsより検索されていることか。

この割合は各クラウドベンダ全体の割合とも異なる傾向なのも面白い。これはAWSGoogle Cloud、Azureで比較したもの。

これだとAzureはAWSに肉薄しているし、Googleの割合はさらに少ない。そういう意味ではFaaSだけに限るとGoogleは頑張っているほうなのかもしれないです。

ここまでそんな話をしておいてなんですが、実はその多寡そのものではなく代わり映えしないまま年月が経過していることが一頃のような盛り上がりがなくなった原因なのではないかと思っています。つまりずっと同じ状況だからではないか。

過去5年くらいで比較してもCloud FunctionsとAzure Functionsの数字は2018年頃からずっと変わっていないんですね。クラウド全体だとこの2社がトップのAWSを追いつき、追い越せ的になってるのに。

言いたいのはAWS Lambdaすげーとかって話ではなくて、寡占化するとつまらないよねってこと。

AWS Lambdaが出てきてにわかに『サーバーレス』というキーワードが盛り上がった頃は各社競合となるFaaSを提供しだしたり、それ以外の基盤をサーバーレスというキーワードで打ち出すことも多かったと思いますが今やそういう打ち出しも減ったかなと思います。

とはいえ、GoogleにはFirebaseがいる。FirebaseはいわゆるBaaSと呼ばれるようなものだがこっちはこっちでデファクトと言える状態。新しいアプリを作るときの立ち上がりの速さは随一だと思っています。

特にFirestoreとFirebase Authentication。

クライアントが1種類だけでシンプルにCRUDするだけでいいならAPI Gateway + Lambda + DynamoDBじゃなくてFirestoreで全然いい。多少のロジックあってもクライアントサイドでなんとかしちゃえば問題ない。

この手軽さは最高の体験だと思う。規模大きくなってきたりデータの構造が複雑になってきたりすると辛い局面も出てくるけど。

AWSもこのあたり既存サービスの組み合わせで頑張ろうとしているが正直足元にも及んでいないと言ったら言い過ぎか。

また、少なくともAWSについてはサーバーレスも成熟しつつあり、あまり心踊るようなアップデートがなくなってきたのも事実。残り2社についてはもっとそう。

自分は以前にマンスリーで市場全体のサーバーレス関連のアップデートを紹介するというイベントをやっていたがそのときからそういう傾向はあった。

あとはやはり汎用的な技術ではなくベンダー固有・サービス固有の技術と知識の組み合わせになってしまうのであまり広がりを見せないのではないかなとも思います。

そうはいいつつもCloudflare Workersに代表されるエッジでのサーバーレスコンピューティングなど新たなプレイヤーも出てきていて楽しみは続きますね。

エッジ関連だとCloudflare Workers以外にもFly.ioDeno Deployなんかがありますね。

DB関連は以前からFaunaなどいましたがこれまで意外となかったのがキャッシュ系のプレイヤー。これについてはAWSのDynamoDBを手掛けた二人が立ち上げたmomentというのがこの領域を攻めていて期待しています。

その他にもプラットフォームサービスは多々生まれていますが正直追いきれないのと、最終的にはどこか大手に買われてしまうんだろうなーとは思っています。

『サーバーレス』という技術選択について

技術選択におけるサーバレスについても少し。ここで話すのは主にWeb APIを作る場合の話です。

今の会社ではメインのワークロードがAWSで動いているのですが、結論から言うと現在自分が技術選定したシステムではメインのWeb APIAmazon API Gateway + AWS Lambda + Amazon DynamoDBと言った典型的サーバーレスな構成を採用していません。

その理由は開発メンバーのスキルセットと世の中に存在するWebアプリケーションフレームワークを手軽に使いたいからです。

もちろん、人のいないシードスタートアップだからこそサーバーレスのスケーラビリティや運用性というのは捨てがたい魅力があるのも事実です。でも作るのに時間がかかるのを今回は嫌ったということになります。

ちなみにしばらくはFirebaseで頑張ってました。でもいろいろあってFirestore部分は自前でAPI用意して移行しています。そのあたりの話はこちらに書いています。

AWS DevDay Japan 2022 に「脱Firebase. 我々はどう生きるか 」というタイトルで登壇してきた - Sweet Escape

さて、この既存のWebアプリケーションフレームワークをそのまま動かしたいっていう要望はやっぱり以前からあって、いくつかそれに対する解も出てはきたもののどれも日の目を見たとは言えないのが現状です。

REST APIのようなWebシステムを作る場合の既存資産の有効活用が難しいというのが大きいと思います。つまり、短期的な生産性と長期的な運用性とのトレードオフとも言えるかと。

そんな死屍累々とも言える状況で新たに生まれたのがAWS Lambda Web Adapter。

これは端的に言うとあらゆる言語の使い慣れたWebアプリケーションフレームワークAWS Lambdaとそれ以外(Amazon EC2AWS Fargate)で実行可能にするという代物です。

GitHub - awslabs/aws-lambda-web-adapter: Run web applications on AWS Lambda

AWS Lambda Web AdapterはAWS LambdaのDockerコンテナサポートとLambda Extensionというサイドカーのサポートによって実現されています。

実際には任意のWebアプリとLambda Web Adapterのバイナリを同梱したDockerイメージを用意してこれをLambda関数として動かします。

そして、Lambda AdapterがLambda Extensionとして動き、リクエストのイベントを普通のHTTPリクエストに変換してWebアプリに転送し、またそのレスポンスをLambdaのレスポンスに変換して返すという処理を行う。

これそのものの詳細は他に譲るが、いずれにせよWebアプリケーションフレームワークをそのまま使いたいという希望だけは叶ったと言えます。

ただし、ちょっと前にTwitterでも書いたのですが、これはあくまでもLambda関数をコンテナイメージで動かす前提で、Lambda固有のリクエストイベントを標準のHTTPリクエストに変換することで普通のWebフレームワークでも処理可能にしてるというもの。

AWS Lambdaっていうのは単にサーバーレスというのではなくファンクションモデルがその特徴なんだけど当然ながらその恩恵は受けられなくなる。

ここに関してはそういうものなので割り切るしかないんだと思う。ただし、そうするとそこまでしてAPI Gateway + Lambdaで動かす意味は?とも思えてきてしまうのが正直なところ。

もちろんPay as you goなプライシングモデルによってコストとしてゼロスタートできることやスケーリングというメリットはあるものの、このソリューションがコンテナイメージで動かす前提であるためDockerfileを書かなければいけないわけで、それならもう普通にAWS Fargateとかでいいじゃないかって思ってしまう。

いや、言ってることがただのわがままなのはわかってる。

でも理想はこれをサービス側で吸収してくれることかな。フレームワーク側で吸収するにはあまりにベンダ依存な話になるので違うと思うし。

ちなみにここら辺の話はAWSの下川さんがスライドとしてまとめていて公開されてます。

AWS Lambda の上でいろんなWEB フレームワークを動かそう! / Web Frameworks on Lambda - Speaker Deck

このスライドにもある通り、WebアプリケーションフレームワークはFaaSで実行されることを想定したモデルには当然なっていないので、そのまま動かすことがいいこととも言えない。

それ以外にもこれまでの進化の歴史などが書かれていて面白い資料なので一読を。

どれもあくまでもFaaSでなんとか動かすためにはどうするかっていう観点になっているのだが、個人的には別にFaaSであること自体よりアプリケーションの開発体験がいいかのほうが重要性は高い。

そうするとやはりGoogle AppEngineが理想に近い形なのかもしれない。が、いまいち流行りきらないのはなぜなのか。実際に自分もあまり使いたい!って思ったことがない。なぜなのか。

ちなみにFirebaseのCloud Firestoreから移行して、その後プロダクトやシステムとしての1つのメルクマールは無事に超えられたんだけどやっぱりああいうフルマネージドでサーバーレスなサービスは楽だったと改めて感じています。

障害が起きることは前提としつつも基本的には何も考えずにちゃんと動き続けてくれる、障害起きても対応されるってのは本当に楽。

さて、そんなサーバーレスアプリのDeveloper Experience(開発体験)向上は昔から課題になっていて今も解決できていない認識。

大きく汎用的なエコシステムの形成にはまだ至れてなくていろんなツールを自社が出すしかない状態。

サードパーティが提供するものもあるがServerless Framework以外はパッとしないと言えるのではないか。そのServerless Frameworkも開発体験そのものが良くなるものかと言われるとそうではない。

また、多くはフレームワークと言いつつIaCよりなものが多い印象だ。

そんな中、AWSからは新たにAWS Application Composerというのが提供されたがまた試行錯誤の新しいものが出てきたっていう印象しかない。道のりは長い。

そういう意味ではサーバーレスネイティブなWebアプリケーションフレームワークが欲しくなってきて、実際にそういうものもいくつかある。

AWSが提供するものではPython向けのChaliceのアプローチはやはりそれに近かったと思うし、Ruby向けだとRuby on JetsSOULsなんてのもある。

ちなみにChaliceRuby on JetsはAWS前提でSOULsはGoogle Cloud前提となる。

Node.jsだとMidwayってのが良さそうだが残念ながらドキュメントがほぼ中国語。対応するサーバーレスプラットフォームとしてAWS、Alibaba Cloud、Tencent CloudとなっているがサンプルにはAlibabaしか載ってなかった。

それ以外の言語だとあるのかどうかも知らない。

でもサーバーレスって結局ベンダ依存なのでそこを対応しようとすると使いにくいものになりそうな予感するし利用者が少なくて広がらないというのが実情だろう。

これは実は同じような話が人的な部分にもあって、仮にAWSAPI Gateway + Lambda + DynamoDBで全部作ろうとすると結構大変だ。シンプルなものを作るならともかく、それなりの規模でそれなりに複雑なものを作ろうとするとサーバーレスで作るための専門的な知識がそこかしこで必要になってくる。

こういう専門的な知識を持つ人を抱える必要があるという点で、実は運用性や利用料としてのコストメリットはあるかもしれないが実は人的にはコストがかかるのではないかと思える。

サーバーレスで大規模なシステムを作るには大企業じゃないとってなるとそれはそれで皮肉な話。そもそも大規模なシステムをAWS Lambdaとかで作ろうとするとファンクションの数が多すぎて辛すぎるだろう。

追記 ---

ここまでの話はあくまでもWeb APIの話だ。fukabori.fmの中でも話したがサーバーレス、というよりもFaaSが一番向いているのはやはりイベント・ドリブンなシステムだと思う。

実際の現場でもメインのWeb APIはLambdaを使ったサーバーレスは採用しなかったと述べたが実はその周囲のパイプライン系のシステムなどはStep FunctionsとLambdaを使ったフルサーバーレスに近いものとなっているというのを付け加えておく。

サーバーレスの未来

という感じであーだこーど言ってきたのですが、そうは言っても個人的には『Everything will be serverless』を信じてます。

あとはFaaSとかのサーバーレスサービスはどちらかというとPrimitiveなサービスになっていってそれ上に直接アプリケーションをデプロイするのではなくて、それらの上に別のプラットフォーマーがプラットフォームを構築してくれてSDK的にフレームワークを提供してくれるといいのかもしれない。

あれ、これってまんまVercelとNext.jsじゃん。

2022年に買ってよかったもの12選 + α

毎年恒例のやつです。

はじめに

今年はあまり大物を買っていません。購入先は例年通り圧倒的にAmazonが多く、次にYahoo Shoppingですかね。楽天はとある店舗で売ってるマスクだけリピート買いしてる。一部で評判の高いヨドバシを使うことはほとんどないです。ちなみにそもそも店舗でものを買うこともほぼないです。

2022年12月28日時点で、アマゾンではKindleなどのデジタルコンテンツを含めた購入額の合計は1,019,587円でした。総買い物数は519件で、デジタルコンテンツ以外は187件で522,695円でした。デジタルコンテンツは496,892円でした。2021年はトータルで442件、963,183円だったので今年のほうがちょっと多かったことになります。

一方、楽天はマスクを大量に買っただけなので9,800円しか使ってません。今年はふるさと納税楽天ではしなかったからってのもあります。去年は68,205円でした。Yahooショッピングは72,783円でした。

良かったもの

思い出したりしたものがあれば都度追加していきます。並び順は思い出したもの順です。

DAHON K3 & シュワルベ ビッグアップル

これは折りたたみ自転車です。今年買って良かったものナンバーワンです。

この手の折りたたみ自転車の中でも、折りたたんだときのサイズ感が非常にコンパクトになりさらに軽量です。そして安い。

14インチと小さめのタイヤなんですが予想以上によく走ります。世の人々はカスタムを施すことが多いらしく、自分もそれなりにちょこちょこといじっています。その中でも一番いいのがド定番カスタムと言えるシュワルベのビッグアップルというタイヤです。マジでこれは自転車自体が変わったんじゃないかレベルで乗り心地が変わります。

この自転車を買った話はこちらのブログにも記載しています。

DAHON K3を買った - Sweet Escape

DAHON K3 ここまでのカスタムまとめ - Sweet Escape

DAHON K3 のタイヤをビッグアップルに交換した - Sweet Escape

とにかく行動範囲も広がるし最高。ロードバイクみたいなガチ目のやつはちょっとなーという人におすすめ。地味に便利なのが休日に自分だけ用事があって先にでかけて後から子どもを連れた妻と車で合流ってときに畳んで車のラゲッジルームに放り込めるのでそれもいい。

2021 Apple iPad mini

はい、今さらiPadです。というかこれまでもiPad自体は所有していました。でもiPad miniがこんなに手ごろでちょうどいい使い勝手というのを知りませんでした。

購入の経緯はこちらに。

www.keisuke69.net

今じゃKindle Paperwhiteはもちろん、Fireにも戻るなんてことはあり得ないです。

ちなみにiPad miniは完全に読書と動画用になっていてそれ以外のアプリを何も入れていません。それまで使っていたiPadではApple Pencil使ってメモとかも試みたのですがどうにも体感が合わずやめてしまってノートとペンに戻ってます。

SOTO フィールドホッパー マットブラック

言わずとしれたSOTOの名品、フィールドホッパーのマットブラックモデルです。これは限定なのかな?

ちなみに最初はLを買うか悩んだのですが最終的にA4サイズのほうを2個買いました。これはとにかく簡単に設置できて折りたたみが省スペースなのがいいです。いままで海に行ったりとかのちょっとした外遊びのときはHelinoxのテーブルワンを使っていたのですがもうやめました。

ちょっと高いのが難点ですかね。

Apple Touch ID搭載Magic Keyboard (Appleシリコン搭載Mac用) - 英語(US) - シルバー

これはTouch IDつきのMacを使っている全人類におすすめしたいです。単にこれまでのMagic KeyboardにTouch IDがついただけなんですが、自宅等ではクラムシェルで運用している自分にとっては本当にQOLが爆上がりしたと感じています。

まあソフトウェアエンジニアとしてMagic Keyboardがプログラミングしやすいかと言われたら微妙なところですが、僕は常に見た目重視なので。

スノーピーク リビングシート

これは次女を連れてキャンプとかバーベキューとかするのに使うように購入。次女はこのブログを書いている時点で1歳4ヶ月なのでこういう広めのスペースがあるといいです。

インナーシートとあわせて利用することで縁が立った状態となるので泥とか虫が入ってきにくくなるので子どもを遊ばせられます。キャンプにおけるお座敷スタイルみたいなのができるわけですね。

自分はランドロックを使っているのですがインナーテントの手前にこれまではすのこを置いていたのですが、代わりにこれを置くようになりました。スノピで随分前に最初見かけたのでスノピで買いましたが今見ると似たようなのが他メーカーからも出てるんですね。多分そっちでも全然いいと思います。

LUSH ラッシュ Dirty ダーティ

これはシェービングクリームです。

僕は肌が弱い上にひげがそこまで生えないこともあって、電動シェーバーじゃなくてT字を使ってるのですがいつもガジガジになってました。でもこれを使って剃るようになってからはそんなことはなく、もっちりもちもち、すっべすべの肌です。前みたいに剃ったあとにヒリヒリするようなこともなくとてもいいです。

これは妻からもらった誕プレに含まれてたのが最初だったのですがそれ以降リピートしています。

Aomka 電熱ベスト

これは最近いっぱい売られているモバイルバッテリーから給電して電熱線を温めることによって暖を取るやつですね。僕はインナータイプを買いました。

もともとは冬キャンプ用に買ったんです。というのもこれまで冬キャンプには石油ストーブを持っていってたのですが次女が生まれてからチャイルドシートで1席分専有されることになりストーブを詰めなくなりました。とはいえ現地で暖を取る必要があるよなーということで買ったわけです。

というわけで次女を除く家族全員持ってるのですが、同じようなのがいろんなメーカー(主に中華系)から大量に売られているので持っているものは別々です。正直どれを買ってもいいと思います。

Vロートプレミアム アイ内服錠 21錠

今年になって眼精疲労からか目の調子が悪く、それをTwitterで言っていたら教えてもらいました。

で、実際に服用してみると確かに楽になった気がしています。なのでリピートしています。

Quntis バーライト L206

こちらは最近までその存在を知らず、知った当初もその意義を知らずにいたのですが目の疲れを軽減するというのを聞いて俄然欲しくなりました。が、元祖?とも言えるBenQのやつはとてもお高いので周りに使っている人がいたのとネットに購入レビューが多かったこちらを購入。

で、結論から言うとなんかとてもいい気がするw

プラシーボ効果かもですが、自分の部屋はかなり暗めということもあってディスプレイとの明暗差で結構疲労感があったのですがこれを設置してからはそれがとても軽減された気がするのです。もしかして気のせいかもしれないけど気のせいでも楽になったならいい。これは年末に駆け込みで購入したものなのでまだ一週間くらいしか使ってないのですがとても良い感じなので入れました。

ちなみに自分はLGの35WN75C-Bっていう35インチのウルトラワイドな曲面ディスプレイに設置しているのですがバーの端が湾曲しているディスプレイに干渉することもなく利用できています。

フュアーハンド 276

こちらは前から欲しいと思っていたランタンで、誕プレでもらいました。

もらって以降、キャンプではもちろん家でも使ってますw

明るさという意味では全然なのですが雰囲気ですよ、雰囲気。

KATOJI テーブルチェア イージーフィット

これは0歳児の次女を連れて外食行くときに重宝しています。入った飲食店で子ども用の椅子があればいいですがないときは困ります。そんなときにこれを持っていればテーブルに取り付けて座らせられるんです。

大きさはそれなりですがコンパクトに薄く収納できて、軽いです。なのでいつもベビーカーの下のカゴに突っ込んでます。これはいい。

Sony LinkBuds

耳をふさがない開放的で新しいリスニングスタイルを提唱して話題になったソニーのイヤホンです。

これまでAfter ShokzのAeropexを愛用していましたがこれの購入後は使わなくなりました。といっても今は普段のWeb会議とかで使うことはほとんどなくてもっぱら外歩きとかランニング時のときのみ使っています。

これでAudibleなどを聞きながら走ったりしています。

イマイチだったもの

シチズン 耳/額式体温計 CTD711 ホワイト

これは当時0歳児だった次女の対応を計るために買ったのですが、結論からすると全然ダメでした。

何がダメかって言うと計りづらいことに加えて計測される体温も異常に低かったりとちょっと使い物にならないなって感じでした。大人ならまだマシなんですが期待していた使い方でちゃんとした性能が出なかったので数回使ってすぐに普通の体温計を買い直す羽目に。

大人なら普通に使えるのでメルカリで売ろうとも思ったものの医療機器ってことで出品NG。悲しみ。

ミノウラ(MINOURA) 自転車 スマホホルダー iH-220-STD SMクランプ仕様 スタンダード Φ22.2~28.6mm対応 ブラック

自転車のスマホホルダーと言えばってことで購入したんですが、DAHONのK3で使うにはスペーサーが必要だったり、折りたたむときに毎回外す必要があるのですが取り外しはともかく取り付けがちょっと面倒な感じだったりでちょっとしたストレスが。ということで今は適当に買った安いやつを使っています。

まとめ

とまあこんな感じで今年もいいものと出会えたと思います。ちなみに去年買ってよかったものにあげたうち2品をのぞいて今年も現役で一軍です。2020年に購入したものは4品のみ一軍落ち。こう見ると生活スタイルとかいろんな状況が変わっていくなかでも使われ続けるものが多いってことはそこそこいい買い物ができてるのではないかと思います。

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